スープの皿にスプーンがこつこつ当たる音と、お店の中にいる他の5人の客の話声、料理人がお肉をじゅう、と焼く音
孔聖堂中學好唔好。
この3つを足した音の大きさに負けてしまう、そんな小さな声を持った人と食事をしたことがある。
最初のうちは「もう一度いいですか」「えっと・・・?」と聞き返していたが、だんだんそれも面倒になってきて、にこにこふんふんと相槌を打つことにした。
なぜって、不思議なことに、聞こえない声で話をするその相手は満面の笑みを顔に浮かべ、とってもとっても、楽しそうだったのである。
是非、こっそり、私に教えてくれませんか。
身振り手振りあのねあのねと言うその口の動きを止めたくなくて、私は結局最後までにこにこふんふんをやめなかった。
こんにちは。
今日は楽しかった。またね。
この間の、なにか絶対に噛み千切れない弾力のあるものを唇で柔らかく噛んでいるような、そんな偶然出会った素敵なひとときを忘れないように
孔聖堂中學好唔好。